効率こそ命

今週の考察

1979年、深センの蛇口は「時は金なり、効率こそ命」というスローガンを掲げた（2018年に深センに行った際、わざわざタイムズスクエアに立ち寄ってこの看板を見た）。それ以来、金銭は中国人が公然と追求する目標となった。時間を大切にし、効率的に働くことは、政府、企業、個人の基準となった。珠江デルタの企業は5+2、昼夜を問わず働き、長江デルタの幹部は月曜日から土曜日まで休みなく働き、週末も保証されていない。外資系企業のテスラでさえ郷に入っては郷に従い、上海工場の建設と生産をわずか10ヶ月で完了させたが、同時に発表されたテスラのドイツ工場は、2年経った今も木の伐採と土地の取得の段階にある。

深センを訪れて初めて「時は金なり」を実感したが、今回の疫病まで「効率こそ命」を全く理解していなかった。今回の疫病で、この言葉を肌で感じた。トップリーダーシップが総括したように、中国は疫病の蔓延を予備的に抑制するのに1ヶ月強、毎日の新規国内症例を一桁以内に抑えるのに約2ヶ月、最も被害が大きかった湖北省と武漢の疫病を制御するのに約3ヶ月を要した。効率は生命に対する最大の敬意である。「緊急事態において英雄的な人々や出来事は確かに感動的だが、私たちが必要としているのは緊急事態を回避するメカニズムである」と書かれているように、2003年のSARSと比較して、今回の私たちの防疫・制御能力は確かに大幅に向上した。全国から医療チームが武漢に駆けつけ、火神山病院と雷神山病院が急速に建設され、あらゆる関係者が世界中でマスクと防護服を探し、コミュニティと村は迅速に閉鎖管理を実施し、医療従事者は皆のために自分の小さな家族を犠牲にし、病気になりながら最前線に向かった…

米国のトランプ大統領は6日、米国にとってCOVID-19パンデミックの結果は真珠湾攻撃よりも悪いと述べた。ワシントン・ポストの記者は皮肉を言った。「もしアインシュタインの手紙を受け取ったのがトランプだったら、事態はどうなっていただろうかと想像できる。2ヶ月後、彼は自分の『並外れた仕事』を自画自賛し、原爆タスクフォースを解散し、核問題全体を米国の各州に任せていただろう。テキサス州はウランを巡ってフロリダ州と競争し、ニュージャージー州とオハイオ州はプルトニウムの価格をつり上げていただろう。原爆を製造するニューヨーク州はワシントンに連絡せず、ワシントンは仕様なしでB-29を改造していただろう」。「原爆は実験で正しく機能せず、爆撃機は十分な燃料なしで離陸し、トランプはミシガン州知事を非難していただろう。そして私たちは皆日本語を話していただろう」。

比較がなければ、害もない。確かに、防疫効果の違いには制度の違いや人々の意識の違いがあるが、最も重要なのは政府の効率の違いである。

ピーター・ティールは『ゼロ・トゥ・ワン』で、絶対的な独占的地位にある企業だけが長く発展できると主張しているが、大多数の企業にとって寡占企業になることは困難であり、生き残るためには効率的であることが非常に重要なポイントである。

今週の市場

期間：2020504-20200509

市場 (%)	指数	今週	1週間前	2週間前	3週間前
上海総合	2895.34	3.04	0.76	-1.06	1.5
深セン成分	11001.58	4.77	1.49	-0.99	2.23
創業板指	2125.24	4.65	1.97	-0.84	3.64
ハンセン指数	24230.17	-1.68	3.14	-2.25	1.71
国企指数	960.15	-2.02	3.65	-1.38	0.17
レッドチップ指数	3823.64	-1.04	4.28	-1.66	1.13
ダウ平均	24331.32	2.56	-0.22	-1.93	2.21
ナスダック	9121.32	6	-0.34	-0.18	6.09
S&P 500	2929.80	3.5	-0.21	1.32	3.04

上海・深セン・香港ストックコネクト

市場 (CNY, 億)	今週	先週	2週間前	3週間前
上海コネクト	-23.14	18.83	18.63	124.99
深センコネクト	51.71	30.92	5.53	175.22
香港コネクト	16.89	7.62	75.83	62.1

今週、上海と深センの三大指数はいずれも3%以上上昇し、香港の三大指数はいずれも1%以上下落した。米国の三大指数も大幅に反発し、特にナスダック指数は過去1ヶ月で11%反発し、テクニカルな強気相場に入った。

メーデーの連休中、海外市場は大きく変動したが、連休後の3日間の取引で、上海と深センの市場は試練に耐えた。主な理由は、投資家が中国の疫病抑制に自信を持っており、米中貿易戦争の好転について楽観的であるためである。

A株はすでに底の右側にあり、将来的には上昇変動するという先週の判断を引き続き維持する。

QFII/RQFIIの投資枠撤廃は、本土市場への外国資本の流入を加速させ、通年の外国資本の純流入は3500億人民元を超えると予想される。

注目の業界コンセプト

Windのレベル4業界の観点からは、石油・ガス掘削、半導体、コンピュータハードウェアが上昇を主導し、スーパーマーケット、海運、医薬品指数が下落を主導した。今週は、フォトレジスト、TWSイヤホン、半導体コンセプトが上昇を主導し、ST/キャップ解除、ベンチャーキャピタル、ワクチンが下落を主導した。先週と比較して、テクノロジーコンセプトは上昇を続け、疫病関連セクターは下落を続けた。

今週の出来事

5月3日、チャーリー・マンガーはバークシャー・ハサウェイの株主総会を欠席し、副会長で非保険事業の責任者であるグレッグ・アベルが出席した。バークシャーが発表した第1四半期の財務報告によると、純損失は過去最高の497億4600万米ドルだった。投資ポートフォリオは545億米ドル以上の「含み損」を被った一方、手元資金は過去最高の1373億米ドルに達した。デルタ航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空を含む米国の4大航空会社の保有株を清算した。

7日、「外国人機関投資家による国内証券先物投資資金の管理に関する規定」が発表され、適格外国人機関投資家（QFII）および人民元適格外国人機関投資家（RQFII）の国内証券投資枠管理の撤廃要件が実施され、外国人投資家の本土金融市場への参加がさらに促進された。

ポートフォリオ

GF Domestic Demand GrowthとGF CSI All Share Constructionのポジションを増やし、残りのポジションは変更なし。

タイプ	コード	名称	現在の動向
株式	SZ002241	Goertek	ホールド
株式	VAL	Huashibo	ホールド
ファンド	F210008	Golden Eagle Strategy Allocation Mixed	ホールド
ファンド	F005311	Wanjia New Economy Momentum Mixed A	ホールド
ファンド	F000363	Guotai Juxin Value C	ホールド
ファンド	F005911	GF Dual Engine Upgrade Mixed	ホールド
ファンド	F161725	CMSC Baijiu Graded	ホールド
ファンド	F163415	Xingquan Commercial	ホールド
ファンド	F270022	GF Domestic Demand Growth Mixed	増加
ファンド	F004856	GF CSI All Share Construction	増加
ファンド	F001592	Tianhong ChiNext ETF	参入