iDiMi
言語切替
テーマ切替

箭士柳白猿

iDiMi-箭士柳白猿

第一次大戦映画『1917』が世界で公開中だが、国内では見られないので、同じ1917年を舞台にした旧作『箭士柳白猿』を鑑賞した。

柳白猿を演じた俳優が素晴らしく、調べると宋洋だった。フィルモグラフィーには『師父』『爆裂無声』があり、どちらも鑑賞済みで後者はレビューも書いた。ルックスに頼れるはずが、実力で勝負し、どの役も印象的。姜文、葛優、劉徳華、古天楽、廖凡に続いて追いかけたい俳優だ。

匡一民を演じたのは武術の巨匠・于承惠。名前は知らずとも、張三丰、黄薬師、王仁則などの役が記憶に残っている。主役でなくても最も目を引く存在だった。残念ながら『箭士柳白猿』撮影後まもなく逝去。于老師のご冥福を祈る。

監督の徐浩峰は新武侠の旗手。『師父』『一代宗師』『鏢門』『倭寇の踪跡』など、ハードな現代武侠を撮る。明清以降を舞台にし、超人的な軽功を排し、実際の套路を用いるためリアルで、現実志向の硬派ファンに愛される。大都市のホワイトカラーが映画層の中心だった頃、武侠は衰退したが、下位都市の劇場拡大と「鎮の若者」が主力になるにつれ再び温まりつつある。惜しいのは、武侠監督がほぼ徐浩峰一人になっていること。

叫びたい:徐浩峰を守ることは中国武侠映画を守ること、『刀背藏身』を公開させよ!2024年1月26日時点で未公開。

公開日: 2025年11月23日 · 更新日: 2025年11月23日

関連記事