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徹底的に考え、素早く動く

iDiMi—徹底的に考え、素早く動く

スタートアップは生まれたばかりの組織で、人材も資源も経験も乏しい。苛烈な競争環境では、一瞬の油断が夜明け前に命取りになる。会社の魂である創業者は重責を担い、常に戦闘態勢で変化に挑まねばならない。以下の習慣が不可欠だ。

極限まで戦略思考を行う。 初期は時間も資源も貴重で、無駄な試行錯誤は巨額の浪費になる。即断即決こそ決断力だと勘違いする創業者は、戦略ミスを重ねて資源を枯らしてしまう。使命・ビジョンを中核に据え、判断力と想像力を総動員して戦略思考を極限まで研ぎ澄ませよう。無意味な犠牲は避ける。

理念を繰り返し語る。 創業者は使命を熟知していても、共同創業者や社員が正しく理解し、日々の業務と結びつけているとは限らない。多くの人は与えられたタスクをこなすだけだ。全員が使命を体に刻んでこそ組織は共振する。会社の使命や方向性、組織や事業の変更も含め、理解して実行できるまで何度でも伝える。

危機意識を保ち、ゆでガエルを避ける。 ある程度成長すると、つい安住したくなる。しかし世界は限られた資源を奪い合うゲームで、競合はいつでも狙っている。気を抜けば製品は追い越され、技術は遅れ、顧客は奪われる。起業は上り坂を漕ぎ進むようなもの。漕ぐのをやめれば下流に流される。

火力を一点に集中する。 初期リソースは限られているため、主力事業に集中し、あちこちに手を出さない。安定したキャッシュフローと堀を築いてから周辺の弱点を埋めればよい。

タイミングをつかみ、素早く行動する。 製品が顧客の核心的ニーズを満たしたら、先に市場に投入して検証し、運転しながら磨き込む。ジョブズでさえiPhoneを世代ごとに進化させた。インターネット企業はスピードを信奉し、Facebookは「Move fast, break things」を掲げた。競争が極めて激しい中国市場では、スピードこそスタートアップの武器だ。

公開日: 2019年8月15日 · 更新日: 2025年12月4日

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